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チャランパゴ/オルドット

Chalan Pago/Ordit

カトリック教会:イエズス聖心教会(チャランパゴ地区)

洗礼者聖ヨハネ教会(オルドット地区)

フィエスタの時期:5月下旬と6月下旬

 

地区の概要

チャランパゴ・オルドット地区が位置するのは、グアム島のほっそりした「ウエスト」の部分。住宅地は4号線周辺に広がっています。火山からなる南部と石灰岩からなる北部の境界線上にあることから起伏に富んだワイルドな地形で、なだらかな丘や小さな渓谷、湿地帯、そして地下へ潜りこんでいく小川が特徴的。緑豊かで、住宅は平地に(小さな渓谷に隣接して)建てられていますが、山側の丘にも民家があります。

昔からハガニア村の人びとの牧場経営の拠点でしたが、第二次大戦以降に2つの地域を統合した地区になり、新しい住宅街も造成されました。

パゴ湾に面する家々からはグアム東岸がのぞめ、高台の地形を活かして湾景を一望できる住宅も建設されています。

オルドットには埋立ゴミ処分場があります。処分場を閉鎖し、よそに衛生埋立地を建設するという連邦命令を行政当局が履行しなかったため、グアム連邦地方裁判所のフランシス・タイディンゴ=ゲートウッド判事は2008年3月、廃棄物を連邦政府の管理下に移しました。閉鎖問題は現在、全権を委任された島外の廃棄物処理コンサルティング会社が引き継いでいます。

 

歴史

パゴはグアム南東岸のパゴ湾にある古い集落。スペインの植民地政策でチャモロ人がマリアナ諸島から追われた1670年代に再定住が図られ、カトリックの村になりました。1700年代には(現在のオルドット地区にほぼ重なる)タチョグナエリアに、イエズス会の宣教師たちによって農業試験場が建設されています。

周辺の古代の集落は、ファグトゥ、タグン、プムド、ティナカ、ポフンド、そしてアガンなど。1850年代には台風と疫病に襲われ、グアムでは多くの人命が失われました。生き残った住民は荒廃したパゴを離れてよその村へ移りましたが、土壌が豊かでハガニアの居住地域からも近かったため、その後も牧場経営は盛んに行われました。特産品はトウモロコシ。湿地帯ではコメやタロイモ、ヤムが栽培され、ガドやダゴ(ヤムの品種)もたくさん採れました。定住して日常生活を送るための家が再び建てられるようになったのは、第二次大戦後。当初はシナハニャ地区の郊外に位置づけられていましたが、1956 年にオルドットとチャランパゴが統合し、独立した行政区になりました。